仙台東照宮について

仙台駅より北へ2kmほどの場所にあり、承応3年(1654)、二代藩主伊達忠宗が、幕府への忠誠心を示すために建立したといわれています。祭神である徳川家康が葛西大崎一揆の巡視の際この地で休息をとったことにちなんで、この地が選ばれました。

石鳥居をくぐり、背の低い石灯籠が立並ぶ緩やかな石段を登ると重厚な随身門の奥に社殿があります。
 この東照宮は、久能山や日光の東照宮が権現造りであるのに対し、本殿・拝殿を別棟に配している点で著しく様式が異なっています。本殿・唐門・透塀(すきべい)・鳥居が国の重要文化財に指定されており、随身門と手水舎が宮城県の文化財に指定されています。いずれも承応3年の創建で当時の最高技術がいかされています。鳥居も備前岡山から石材を取寄せし社殿の建造に大工延べ13万人、人夫58万人、費用は二万二千五百両を費やしたといわれ伊達文化の粋を集めたものとなっています。
以降伊達家の守護神として崇敬され明暦元年(1655)より毎年9月17日を祭典日と定め、藩内最大の祭りとして江戸時代末期まで仙台祭りとして盛大に行われていました。現在も仙台祭は1921年に再興され、1984年以降5年に一度、神輿渡御として行われます。


仙台東照宮の文化財

本殿と唐門(国指定重要文化財)
本殿と唐門
規模は本殿が桁行三間・梁間二間・屋根は一重・入母屋造・向拝一間・銅板葺きで木材は節なしのケヤキを使用しており、堅実で精巧な手法を用いています。
唐門は銅板葺きの一間一戸の向唐門で透塀は一周延長五十六間、桟瓦葺きです。鳥居は石造明神鳥居で、「承応3年4月17日」などの刻銘があります。


石鳥居(国 指定重要文化財)と 随身門(宮城県 指定文化財)
石鳥居と随身門
石鳥居は、伊達忠宗公により奉納されたものである。鳥居の部材は花崗岩で出来ており忠宗公夫人振姫の郷里備前国大島から運搬し建てられたものです。「承応3年4月17日」などの刻銘がみられます。
随身門は宮城県指定文化財に指定されています。入母屋造・銅板葺きの三間一戸楼門。軒下は複雑で肘木は天竺様のようですが和様となっています。二階勾欄は精巧な造りとなっており均整がとれた重厚な造りとなっています。


その他の文化財
手水舎は一間一間、屋根切妻造・桟瓦葺き、素木造りの簡素な屋内にある花崗岩製の水盤は宮城県の文化財となっています。
石段は仙台市の文化財
春祭に奉納される東照宮神楽は仙台市の無形文化財に指定されています。


拝殿と神楽舞台
拝殿は昭和10年8月6日早朝に失火により焼失してしまいましたが、昭和39年11月17日、原型に復元され現在に至っています。右は神楽舞台です。


東照宮の骨董市

東照宮の境内と門前では毎月第四日曜日の午前7時〜午後3時まで骨董市が開かれます。(小雨決行)骨董品や美術品から古着や生活雑貨まで様々なものが並んでいます。フリーマーケットのような気軽さで見て回れるのが楽しいです。



仙台東照宮 データ


住 所 : 〒981−0908
      宮城県仙台市青葉区東照宮一丁目6-1

電 話 : TEL:022-234-3247 FAX:022-272-9852

ホームページ : http://www.sendai-toshogu.or.jp/

駐車場    有り(無料)

祭 神    徳川家康 例祭 4月16・17日

     JR仙山線 東照宮駅より徒歩3分
仙台東照宮 地図


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