宮城の旅  旅行記レポート「上鹿折駅前コスモス(現役!)の自動販売機のある商店」
2006年8月8日調査

皆さんはコスモスってご存知ですが?私がまだ小学生だった頃、駄菓子屋の脇に赤い筐体に白い文字でCOSMOSと書かれたオモチャの自動販売機がありまた。当時ガチャガチャが主流だった時代に、子供心に、いかにも高級感のある景品のディスプレイ・・何がでてくるか分からないという期待感とともに100円玉を投入して黒いレバーをひくと、鈍い音とともに取出し口にカセットテープより一回りくらい大きな箱が落ちてきます。

賞品もさまざまで、光線銃と書かれた水鉄砲、女の子用の髪飾り、宇宙食という名のカイワレ大根、ゴムでできたウンコ、明らかに合成と分かる心霊写真、ガンダムの免許証、カップ麺のフタをパクッたメンコなどなど・・
今思えば子供騙しの賞品ばかり(笑)

かすかな記憶ですが、腕時計や携帯ゲーム機もあったような気がします・・・?

このようにコスモスは当時の子供にかすかな夢をあたえる、魔法の自動販売機だったのです。


ところが時代を桜花したコスモスも1つの大きなミスを犯しました。この頃、ロッテからビックリマンシールが販売され子供たちに大流行していた中、このブームに乗ったコスモスはロッチというブランドを立上げドッキリマンシールを販売しました。一箱にシール5〜7枚?(100円)入っていてかなりお得感を感じたのを覚えています。でも中身はいかにもニセモノとわかるツヤのない金ぴかシール・・・今では笑い話ですが、当時の私は本気で「騙された!」と怒り狂ったものです(笑)

当然、怒りをもったのは私だけではなく、ビックリマンシールと信じて買った多くの子供たちも同じで、それが保護者に伝わるや、あろうことかロッテに苦情の電話が殺到しました。これに怒ったロッテはコスモスを訴え社長以下7人が逮捕されるという事件に発展しました。その後コスモスは倒産し、多くのコスモスの自動販売機が撤去されていきました。




前置きが長くなりましたが、
この日、夏休みの休暇と取材を兼ねて宮城県気仙沼市の源氏沢(場所の詳細は本編参照)に向っていました。仙台方面から国道346号線を走っていると本吉町内で

コスモス自販機発見!思わす「あ〜〜〜〜〜!!あった!」と声をあげてしまいました。
元商店だったぽい建物の傍らにそれは建っていました。高鳴る鼓動を抑えて、ワクワクしながら近寄ってみると、かつて栄華をほこったコスモスも時代とともに風化し筐体には大穴があき前面のガラスも割れていました。一応発売中の表示になっていたので100円玉を入れみようとしましたが、穴は塞がれ受け付けてくれませんでした。裏面のあいてる大穴から中を覗いてみましたが、残念ながらやはり賞品は入っていませんでした。

まあ、となりにあったタバコの自販機も既に販売してないので、当然といえば当然の結果ですが・・。

早速のこ結果を当ホームページの管理人であるミホ様に報告しました、「ふ〜ん、それがどうかしたの?」とそっけない返答・・・・(泣)女王様である彼女には庶民の子供の気持など理解できないのだろうと勝手に解釈し、まだ見ぬ現役のコスモスに思いをはせつつ、この場を去り気仙沼へ向って走りはじめました。



気仙沼に入り国道45号線から県道34号線に入り鹿折川に沿って上流部へ向って走っていき、JR大船渡線上鹿折駅で休憩することにし、駅の駐車場でしばし仮眠をとり目が覚めたところで付近を散策することにしました。

かつては有人駅だったと伺わせる駅舎は訪れる人もなく山の中にひっそりとしていました。駅の入り口は戸はあるもののカギはかかる様子もないので、長椅子を利用して駅寝も出来そうだと思い旅の手帳に書き込みしました。

一通り写真を撮り終え駅前から県道の方に歩いていくと1件の古びた商店がありました。
「・・・・・・・・・・ああああっっっっああ!!!」

あの赤い自販機は、もしやと思い近づいてみる・・・かなり古びた感はあるもの、しだいに浮かび上がるCOSMOSの文字!!発見しました本日2つ目のコスモスを!!

筐体全体をくまなく調べ状態のよいコスモスだと確認、そして硬貨投入口に目をやると、そこには何と販売中の文字が!!!もしかして「現役のコスモスなのか!?」・・・・・いや、かつて過去同じような場面に遭遇したことがありました。それは2005年の秋頃、岩手県の某所で比較的状態の良いコスモスを発見しました、その時の表示もやはり発売中、期待を込めて100円投入そして入れレバーを引きましたが賞品は出てきませんでした・・・・おまけに100円も戻らず・・・という苦い経験をしました・・・・・・。

ひとまず気持ちを落ち着かせ、車に戻り100円硬貨を手に、再びコスモスへと近づきました。
前回のこともあるので、あまり期待しないようにしようとしても、抑えられない期待感と高鳴る鼓動。

どきどきしながらもう一度、全体に確認し、100円玉を投入しました。そして汗ばむ手で思いっきり、レバーを引き下げました。


その瞬間、「ゴトッ・ゴトガサ・・・・」と音を響かせ取り出し口に賞品が落ちてきました。実に懐かしい音でした。この音を聞いたのは25年ぶりくらいでしょうか・・・?

思わず「でたーーーーーー!!!」と叫んでしまいました。
まだ稼動してたコスモスがあったとは!

感動をかみ締めながら記念写真を撮り、出てきた箱を開けてみました。中には懐かしいパッチンライターが入っていました。(パッチンライターとは、上部に5mmほどの針金がでているライターの形をしたもので、人の体に針金をあて、引き金を引くと、電流がはしり、手足が痺れるというものです。)

それを手にとり、また記念写真を撮りしばらくの間感動にひたっていました。

近くの住人と思われる一人の年配の女性が、こちらを不思議そうな目でみつめ私の前を通り過ぎていきました。
それは、そうであろう、いい年をした大人が子供のオモチャを片手に持ち小躍りをしながら写真を撮っているのだから・・・・・

すこし落ち着きを取り戻した私は、この大発見をさっそくミホ様に報告しました。ミホ様から「あっそ・・・よかったね」とのお言葉をいただきました・・・。どうして女王様という人種は、こういうことに理解を示してくれないのでしょうか・・・?


この日は、思わぬ場所で歴史的遺産というべき発見をし、大いに感動を味わうことがでしました。

賞品は普通のガチャポンをコスモス用に詰め替えただけのものでしたが、2006年8月現在、現役で稼動しているコスモスはそう無いと思われます。これだけでも私的には大発見でした。

気がつくと日が暮れ始めていました。私は本来の目的地へ車を発車させました。

かつて子供達にかすかな夢を与えてくれたコスモスに思いを馳せて・・・・・


おわり



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