片山地獄について>
片山地獄は鳴子温泉郷の北側にある鬼首(おにこうべ)にいくつかある名前に地獄のつく場所の一つで、硫黄や蒸気の噴き出す荒涼とした光景は名前の通り地獄を思わせるものがあります。この場所は明治から昭和初頭にかけて硫黄鉱山として最盛期には800人もの人が精錬に携わっていたといいます。その後、この地の地熱を利用して日本で4番目の鬼首地熱発電所が昭和50年に稼働しました。
現在、片山地獄の大部分は地熱発電所の敷地として立ち入り禁止になっていますが、発電所入り口付近に地熱発電のしくみを学べる資料館が無料で一般公開されています。
また付近は隠れた紅葉の名所であり、白く荒れた地獄の風景と鮮やかに色づいた周辺の風景とのコントラストは美しく心奪われるものがあります。


片山地獄の風景
道路脇に見える片山地獄
片山地獄の風景
例年、鳴子温泉郷よりも早く紅葉の時期が訪れます


鬼首地熱発電所 展示館
鬼首地熱発電所は日本で四番目の地熱発電所で昭和50年に稼働開始しました。発電した電力は主に鳴子地区に供給されています。地熱発電は化石燃料を使わないクリーンなエネルギーとして見直されており、近年では地熱発電の促進に積極的な動きも見られます。展示館では、そんな地熱発電のしくみをわかりやすく解説してある資料が展示されており、日本の地熱開発の取り組みや、自然との共生について学べます。入場も無料なので休憩がてら寄ってみるのもよいでしょう。

鬼首地熱発電所 資料展示館 展示資料
勢いよく蒸気を吹上げる巨大な発電装置 展示館入口(12〜3月は冬季休業) 地熱についての資料がたくさんあります


野湯の名所としての片山地獄
片山地獄は大部分が発電所の敷地となっており立ち入り禁止となっているのですが、発電所脇の沢沿いの小道を奥へ進んでいくと通称「奥の院」と呼ばれるV字の谷があります。ここは野湯マニアの人たちには有名な場所だそうで、沢全体が温泉になっています。硫黄のにおいのする白濁色のお湯が特徴で、この湯を目指して訪れる人も少なくないそうです。ただ野湯のため脱衣所などの設備は当然なく、女性が入浴するには大変厳しいものがあります。
(足湯程度なら全然平気です)
場所や風向きによって毒ガスである硫化水素が溜まっている場所があるそうなので危険な為、近づかないほうが賢明でしょう(過去に事故もあったそうです)。野湯のスポットとしては近くの荒湯地獄も有名です。

沢の様子 硫黄の噴出口
沢は流木や流土石が多く危険です あちこちから噴き出す硫黄と蒸気 硫黄の香りが強い白く濁った沢のお湯(水?)


アクセスマップ
片山地獄アクセスマップ
片山地獄 観光情報データ

住 所 : 宮城県大崎市鳴子温泉鬼首字荒雄岳2-5

お問合せ : 0229-86-2143
         (鬼首地熱発電所)
展示館 : 見学自由 (開館時間 10〜16時)

休館日 : 12月〜3月の期間は冬季休業

交 通  : JR鳴子温泉駅より、国道108号線を
        鬼首方面へ21km  車で、約40分
      砂利道で道幅が狭い蟹沢道路経由か
      道幅も広く、大型車両は便利な観光道路
      但し、冬季は通行止


   宮城の旅メイン | 大崎市メイン |
Copyright (C) MiyaginoTabi Co., Ltd. All Rights Reserved since 2006
powered by Ksystem