しかまちょう いそらじんじゃ | |||||||||||||||||||||
宮城の旅 色麻町 磯良神社(おかっぱさま) | |||||||||||||||||||||
<磯良神社の由来> 延暦23年(804)、坂上田村麻呂が常陸国鹿島郡から磯良明神を勧請して祀ったもので、阿度目神・河童明神ともいい、「おかっぱ様」という名前で広く知られています。古くはここから南方にある真山三十郎(大崎氏の家臣)の屋敷の氏神として祀られていましたが、後に現在地に移されたといわれています。 全国でも磯良神社だけと思われる、河童の像を御神体としており、縁結び、子宝に御利益があると言われています。ご神体は60年に一度、開帳されます。また、代々、宮司の名前には河童と名づけられています。 例年7月の第四・土・日曜日に行われる例祭「河童祭り」には遠くからも多くの人が訪れ、河童太鼓や河童踊りが奉納されます。特に前夜祭は夜を徹して賑わいます。
<河童の伝説> 昔、このあたりに住んでいた河童がお姫さまに一目惚れしてしまいました。河童はお姫様の気をひきたくて、お姫様の住む屋敷に通い、魚やキュウリを毎夜届けていましたが、お姫様は河童が毎夜嫌がらせに来ていると思い込み、気味悪く思い怯え眠ることができませんでした。これを聞いた若侍は「私がその河童を退治しよう」といい、姫の着物をかりて、館の前で待ち伏せをしました。そうとは知らない河童は姫に会いたい一心で館に忍び込んできました。その瞬間、侍は河童の腕を刀で切り落としました。 あわてた河童は、「もうお姫様に会わないから、どうか腕を返してほしい」と一心にたのみました。侍は切られた腕を返せとは、どういうことかと不思議に思い河童に尋ねました。すると河童には河童膏という秘薬があり、それを塗るとたちどころにどんな傷も治るというものでした。侍はこの河童膏を受け取り、腕を返しました。 その後、侍はこの河童膏のおかげで戦にでてもすぐ傷が治るので、大変活躍し多くの手柄をあげたそうです。 この河童膏、好きあってる恋人が塗ると、めでたく結ばれ、決して離れることがないといわれています。縁結びの薬でもあったそうです。なんと例祭の日には、この河童膏を社務所で分けてくれるそうです!でもあまりみだりに使うと河童のバチがあたるそうですので、ご注意を!
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