二口峡谷県立自然公園
姉滝・磐司岩




山道 山中の風景 途中で通行止めになっていました。 風景

◎二口峠

区内両端、山形市との境にあり、仙台から名取川をさかのぼり秋保大滝を経てさらに西に進んだところにあります。
ここで山形に向かう道と、山寺へ抜ける道の二つに分かれることから名づけられたそうです。峠の入口に江戸時代の国境線とも
いうべき二口御境目番所跡があります。
峠の北東に、磐司岩で有名な大東岳(1365.8m)、稜線沿いに南面白山(1225.4m)と小東岳(1130m)があります。
峠付近から山形側への見晴らしはよく、平野を縫う最上川や鳥海山・朝日岳をも眺めることができ、二口温泉を基地とする
ハイキングコースとなっています。
現在、落石のため通行止めになっています。ダートを目的としたライダーのツーリングの格好の地です。


◎二口渓谷県立自然公園

蔵王国定公園に含まれる地域で、瀬ノ原山・大東岳・南面白山などの東 および、広瀬川の上流の奥新川渓谷と名取川上流の渓谷一帯を指します。
二口渓谷は秋保大滝から二口峠までの約8kの部分で、名取川最上流部に当たり下流の磊々峡とは異なった景勝をもち、文字どおり深山幽谷といった谷です。
また、この辺りは野鳥の棲息地として知られ、ブッポウソウやトラツグミ・ジヒシンチョウなどの鳴き声を聞くことができます。



磐司岩
 磐 司 岩 (ばんじいわ)
                                    ( 名 勝 地 


二口渓谷の数ある景勝の中でも、圧巻といえる名勝地です。
本小屋で名取川は大沢と本流に分岐していますが、大沢側の大東岳南側を
裏磐司といい、姉滝の西、名取川の左岸を表磐司、右側を日蔭磐司とよび
習わしています。
いずれも渓谷に臨んで岩の 風を立て巡らしたようにそそり立っており、谷底から
垂直に200m、東西に3kにわたってつづいています。絶壁のところどころに
小瀑布が掛かり国の名勝に指定されています。
なお磐司の地名は昔、磐司岩三郎という狩師がこの岩に住み、山野を駆け巡って狩猟をしていたという伝説から出たもの。またこの辺りでは山の守護神のことを一般に磐司ともよんでいます。

●二口渓谷には、天然記念物として知られている「姉滝」や「妹滝」、昭和20年に爆撃で崩落し2つの滝になったことから
  「姉妹滝」とも称されています。

●名取川の源流にほど近い二口温泉近くにあり、美しい渓谷として知られています。
  渓谷沿いの二口沢を上流に向かってしばらく登ると、やがて目の前に「表磐司」(おもてばんじ)と呼ばれる
  高さ150m、長さ3km以上あまりの奇岩が現れます。

●裏磐司にある大行沢に流れ落ちる「梯子滝」「白糸の滝」など、大小様々な滝があります。磐司岩は、糸岳(1228m)の
  東稜線に高さ100〜180m全長3〜4kmにわたる大岩壁です。

●登山者の方は、仙台市秋保ビジターセンターで二口渓谷の動植物や景観を紹介していますので立ち寄ってみてください。
  登山者カードの記入所でもあります。(二口温泉から山形県との県境に位置する二口峠まで約8km続く大きな渓谷)



< 姉 滝 (あねたき)
                                  ( 天 然 記 念 物 )


秋保大滝よりさらに上流に掛かる 布。安山岩と凝灰岩の水平に重なり合う地盤が、長年にわたる水の浸食で下部に洞穴を生じ、水流に一部は洞穴内に生じた
滝壺(甌穴)に落ちたのち、ふたたびあふれ出て落水しています。
遠くから見ると、水流が途中で妨げられてるため、前後または左右に二条に
分かれ、綾なす布といった美しさを示しています。近くから見ると上下二階の滝で
あることがわかります。
甌穴と滝とが結合した珍しいもので、昭和9年(1934)8月に国の天然記念物に
指定されました。近くには妹滝があり、「姉妹滝」と総称されています。
姉滝


住   所:宮城県仙台市太白区秋保町馬場岳山
交通機関:JR仙山線陸前白沢駅から二口温泉行、「二口温泉」下車
       JR仙山線愛子駅より市バス二口温泉行1時間、終点より徒歩すぐ
       車で東北道仙台南ICよりR286などを秋保温泉方面40分、
       秋保ビジターセンターに駐車可。
        
TOPへ