ざおうちょう かったみねじんじゃ(しらとりだいみょうじん)
宮城の旅  蔵王町 刈田嶺神社(白鳥大明神)





    <刈田嶺神社(白鳥大明神)

     眼下に白石川と松川の合流点を望み、秀峰青麻山(大刈田山)を背後にした丘の上、杉の木が茂る中に鎮座し、
     この地方随一の大社となっています。
     祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)で、延暦十年(791)、坂上田村麻呂(さかのうえたむらまろ)が奥州に
     侵攻した時、西宮の白鳥神社を合祀したため白鳥大明神と称し、明治元年(1868)には正式に刈田嶺神社と
     改称しました。

     朝延や代々の領主によって尊崇を受け、大同元年(806)には二戸の神封を、貞観十一年(869)には
     従四位下の位をそれぞれ授けられています。この神社の保護および再興に関わった人物としては、藤原清衡
     (ふじわらのきよひら)、伊達稙宗(だてたねむね)・輝宗(てるむね)・政宗(まさむね)・片倉利休などがおり、
     永正十一年(1514)、伊達稙宗が、社殿を青麻山から現在地に移しています。現社殿は、享保三年(1718)、
     片倉利休が領内富豪の浄財を仰いで造営したものと伝えられています。


鐘楼 拝殿 本殿
鐘楼 拝殿 本殿
  杉並立に囲まれた穏やかな参道を進むと、彫刻の贅(ぜい)を凝らした二階建ての随身門があり、右手には
  鐘撞き(かねつき)堂があります。正面に五間三面の拝殿があり、裏手には透塀(すきべい)を巡らした本殿が
  建っています。(本殿は宮城県の文化財に指定されています。)


鳥居 神楽台 白馬
鳥居 神楽舞台 白馬
森に囲まれた鳥居。ゆるい石段を登ると随身門・本殿へといきつきます。 境内にある神楽舞台。例祭には神楽が奉納されるのでしょう。 社務所の脇の子屋に祀られている白馬の像。云われは不明ですが、愛くるしい目が印象てきです。



白鳥古碑群

この地方には古くから白鳥を神の使いとして尊ぶ白鳥信仰があり、刈田嶺神社の社殿の裏に崇拝の証として五基の白鳥をかたどった碑が建てられています。

左から寛文13年(1673)・元禄12年(1699)・文政11年(1828)・元文元年(1736)・元文4年(1729)となっています。この古碑は白鳥墓碑ともいわれ、その中でも寛文13年の古碑は蔵王町最古の碑で蔵王町指定の重要文化財に指定されています。

また、昭和45年(1970)に、神社の裏手から縄文時代から中世にわたる住宅跡が発見されています。


   ミホのおまけポイント
  社務所の脇に、いつも繋がれているワンちゃんがいます。人が通るとワンワンと吠えますが、実はとっても人に
  なついています。きっと一緒に遊びたいのでしょうね! かわいい♪




刈田嶺神社 地図
刈田嶺神社、アクセスマップ
刈田嶺神社データ

交  通    JR白石蔵王駅→宮交仙南バス蔵王刈田
         山頂行(1日3本、冬期運休)で1時間40分、
         終点下車徒歩10分、または刈田リフト
         馬の背→徒歩10分

駐車場     あり

所在地    宮城県刈田郡蔵王町宮字馬場1

問合せ先 0224−33−2215(蔵王町商工観光課)  

例 祭    1月14日・3月19日・9月9日

祭 神    日本武尊

宮城の旅トップへ 蔵王町観光地一覧へ

Copyright (C) 2006-2007 MiyaginoTabi Co., Ltd. All Rights Reserved.