しばたちょう あせかきあみだにょらい(だいこういん) | |||||||||||||||||||
宮城の旅 柴田町 発汗阿弥陀如来坐像(大光院) | |||||||||||||||||||
<大光院・発汗阿弥陀如来坐像> 発汗阿弥陀如来坐像は汗かき如来とも呼ばれ、西船追にある大光院に安置されている四体の阿弥陀如来像で容姿が同じものになっています。うち三体は綿・法師・行阿弥陀仏などの文字がかかれています。養蚕の守護仏として人々に信仰されています。この坐像は吉凶の度に汗を流すということから、こう呼ばれるようになったと言われています。 境内には不動堂のフジがあり県の天然記念物に指定されています。また南北朝時代の絹本著色両界曼茶羅図も県の文化財に指定されています。 <あせかき阿弥陀の伝説> 昔、この辺りに長者が住んでいました。どういう訳か長者の家は先祖代々悪い病気にとりつかれていました。 ある夜、一夜の宿を求めて僧侶がやってきました。長者はこの僧侶を厚くもてなし、悩みを打ち明けました。旅の僧は「千艘の船を河に浮かべ、千の塚を築き、千の経典を埋めて供養をしたのち五体の仏像を南蛮鉄で鋳造し厚く供養せよ」と教えました。長者がこのとうりに実行すると長者の病気はたちまち治りました。 そればかりか北に異変がある時は顔に、南に凶事がある時は胸から下に、村に異変があるときには全身に玉のような汗をかきました。このことにより、発汗阿弥陀(あせかきあみだ)と呼ばれるようになりました。 五体の仏像のうち一体を庭に埋めたところ池が熱湯のように煮えたぎり、病気の原因となっていたヒルが浮かび上がったといわれています。
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