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宮城の旅  気仙沼市  巨釜・半造
巨釜(折石)
巨釜(折石)
半造
半造



<巨釜>

 巨釜は唐桑半島の北東岸にあり長さ約1km、幅300mに渡って大理石の海食によってできた奇岩が連続しているところです。名前の由来は打寄せる波が海中の暗礁などによって複雑な流れ方をして、その様子が釜の中で煮える湯のように見えることから名づけられたもので、宮城県の名勝に指定されています。


 岬の突端には、海中から突出たようにそびえる石柱があり折石と呼ばれ高さは約16mにもなります。明治29年(1896)に起きた明治三陸津波によって先端部分が2mほど折れたので以来「折石」と呼ばれるようになりました。
 折石の周囲には奇岩・怪石が多くあり、そのなかでも前九年の役で安部貞任が源義家から逃れてきたときに隠れたと言われる貞任岩、義家が仁王立ちになったという義家岩・トンネル岩などの奇勝があります。


巨釜の風景

奇岩・怪石が連続する風景は陸中海岸国立公園でも見所の1つとなっています。
水取場

美しい清水が湧いている場所で漁師が漁の帰りに喉を潤したと言われています。(水の湧く場所は入り江の左奥



<半造>

 半造は巨釜から500mほどのところにあります。巨釜とは遊歩道で繋がっており、二つの景勝地を散策することができ、遊歩道中の見所としてトド岩・トンネル岩・風穴があります。半造の名前の由来は釜が半分だけ出来たような形に見えることから名付けられています。

突端からは前面に離礁を見ることができます。一つは高さが20mもあり脚の部分が海食によって削られ四脚になっています。岩礁の間を激しく波が打寄せ勇壮な景色を堪能することができます。この半造も県の名勝に指定されています。


柳田国男文学碑 潮吹穴
柳田国男文学碑

奇岩・怪石が連続する風景は陸中海岸国立公園でも見所の1つとなっています。
潮吹岩

美しい清水が湧いている場所で漁師が漁の帰りに喉を潤したと言われています。(水の湧く場所は入り江の左奥



巨釜・半造データ


交  通    JR南気仙沼駅 気仙沼営業所から宮城交通バス唐桑・御崎行きで32分
         バス停:巨釜半造入口下車、徒歩20分
         東北道一関ICから国道284号経由1時間30分

駐車場    あり

所在地    気仙沼市唐桑町小長根




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