塩釜神社(塩竃)について>

境内は塩竃市内のほぼ中央、松島湾や塩釜湾(千賀ノ浦)(ちがのうら)を眼下に見下ろす、一森山(いちもりやま)の頂上にあります。参道は表坂・裏坂・七曲坂の三ヶ所がありますが、表坂は、大鳥居から桜門まで一直線に延びており202段の急勾配の石段を登りつめると、朱塗りの入母屋造の拝殿、白木の流造(ながれづくり)の本堂へと続きます。
陸奥一宮として古い歴史をもち航海安全・国土開発および安産の神として厚く信仰されており、「鹽竈さま」の名で知られた護符は全国津々浦々に行き渡っています。
神社の建物は、左・右宮拝殿とその本殿、別宮拝殿および本殿、これらの諸社殿を囲む回廊、中門・随身門・鳥居などで構成され、塩竈桜として有名な桜樹(国天然)やタラヨウ(県天然)に囲まれています。
これらの社殿は、慶長十二年(1607)、藩祖伊達政宗が再興して神域を定め、のち元禄8年(1695)に四代藩主綱村公(つなむら)が造営に着手し宝永元年(1704)に竣工したもので、いずれも宮城県の文化財に指定され江戸中期建築独特の荘厳華麗な趣をもっています。
左宮と右宮 別宮 文治の灯篭
左宮と右宮 別宮 文治の灯篭
別宮にはこの地方の製塩を伝えたという塩土老翁神(しおつちのおじのかみ)を祀るほか、左宮に武甕槌神(たけみづちのかみ)・右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)が祀られています。右宮の前には素朴で力強い南部鉄器で出来た文治の灯籠があり、これは藤原秀衡(ふじわらひでひら)の三男忠衡(ただひら)が寄進したものです。文治三年(1187)の刻銘があり高さ2m余り扉に日月の形が刻まれています。
左宮の前には、九代藩主周宗(ちかむね)の寄進した豪華な南部鉄の文化飾灯籠と、奇人といわれた林子平(はやししへい)の日時計があります。

塩釜神社の見所>
<表坂> <塩釜神社博物館>
表坂 塩釜神社博物館
塩釜神社の表坂(表参道)、202段の石段の先に随身門、奥の社殿へ一直線に続いています。しかしこの石段登るのは正直きついです;足腰に自身がある方は、是非お試しください。付近の運動部の生徒がこの石段を利用してトレーニングに励む姿も見られます。 塩釜神社博物館は境内にある博物館です。塩釜神社の社宝を中心に約5000点が収蔵されています。
この博物館はもう一つ特筆する点があるのです。実は屋上は、松島湾を一望できる絶好のポイントなのです。
  入館料 大人200円 中高150円 小80円 小未満無料

<製塩道具> <塩釜神社博物館>
庭園
塩釜神社の境内にはこの地で行われた製塩道具が置かれています。案内板にも当時の製法の様子が書かれています。 四季草木が美しい庭園、木々の間から塩竃の町並みが眺められます。中央の池には大きな鯉が泳いでいます。

志波彦神社について>
志波彦神社は塩釜神社と同じ境内に鎮座する神社で明治4年5月に現仙台市岩切よりこの場所に遷移してきたといわれています。志波彦神社は延喜式として神名帳に記載される明神大社であり、最高位の明神として崇敬をあつめてきました。
祭神である志波彦大神は七北田川のほとり岩切の地におりたった土着神で農耕の守護神ではないかといわれています。
本殿および拝殿は塩釜神社とやや色合いを変えているようです。全体に黒っぽい朱色があしらわれ、彫刻には極彩色がとりいれられています。昭和38年塩竃市の文化財に指定されています。
今でも、五穀豊穣、産業発展にご利益があり農業や商工業に従事している人の参拝があります。
それにしても志波彦大神についての資料って少ないですね。伝承などを調べてみましたが未だに不明なままです;;

みほのお気に入り>
<茶屋> <厩(うまや)>
茶店 厩の御神馬
参拝のあとは、やっぱり茶店でおでんが私の定番。お団子もいいのですが、ここではやっぱりおでんがお気に入りです☆ 塩釜神社博物館の近くにある厩(うまや)、中ではかわいい(?)御神馬が飼育されています。

<塩竃みなと祭>
塩竃みなと祭塩竃みなと祭は広島県の厳島神社で実施される管絃祭、神奈川県の貴船神社で実施される貴船まつりとあわせ、日本三大船祭りの一つに数えられています。
この中で行われる神輿海上御渡は、神輿をそれぞれ鳳凰丸、龍鳳丸と名付けられた御座船に乗せ海を渡らせる神事です。これは鹽竈神社に祀られた鹽土老翁神への感謝の気持ちを表したものであるといわれています。

前夜祭で行われる花火大会は約8000発もの花火が打ち上げられ、真夏の始まりを告げる風物詩となっています。
平成元年からは「よしこの鹽竈(しおがま)」といわれる阿波踊りのような軽快な踊りのパレードがあります。「塩竃みなと祭」は、毎年7月の海の日(第三月曜日)に行われ東北の夏祭りの先陣を飾る風流で勇壮な祭です。

地図 塩釜神社データ

所在地  宮城県塩竃市一森山1-1
問合せ   022−367−1611
祭  神  武甕槌神・経津主神・塩土老翁神
例  祭  帆手祭(3月10日)・
       花祭(4月第四日曜日)
       みなと祭
文化財  来国光絲巻太刀一口
       雲生黒漆太刀一口
駐車場  あり
交  通  JR仙石線本塩釜駅から徒歩10分

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