わくやちょう てんぴょうろまんかん こがねやまじんじゃ | ||||||||||||||||||||
宮城の旅 涌谷町 天平ロマン館 黄金山神社 | ||||||||||||||||||||
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<天平ロマン館> 天平ロマン館は体験型資料館で日本最古の産金地として知られており国の史跡に指定されている黄金山産金遺跡の敷地に隣接したところにあります。館内には、遺跡からの出土品や奈良の大仏建立の資料などが展示されています。他にもレストランや直売所、「椀掛け方」と呼ばれる手法によって砂金採りが体験できる砂金採り体験場があります。もちろん採った砂金は持ち帰ることができますよ!冬は温水が使われるので安心してください。
<黄金山神社 黄金山産金遺跡> 天平21年(749)日本で初めて黄金を産出した地として知られています。聖武天皇の命により奈良の大仏の建立が行われていましたが、塗金材の不足により完成が危ぶまれていました。陸奥国守百済王敬福はこの地で採れた黄金(砂金)900両(13kg)を献上し、大仏完成の見込みがたったといわれています。天平勝宝4年(752)には盛大な大仏開眼の供養会が催されたと言われています。天皇の大いに喜び、この地の租税は3年間免除され年号も天平から天平感宝と改められました。 この時、一地方神社であった黄金山神社は天平産金に縁起を有する神社ということもあり延喜式神名帳に登載され、延喜式内社に連ねる神社となりました。神社の周囲からは瓦などが出土しており奈良時代の建築跡とみられ、神殿の裏には仏堂があったとされています。鎌倉時代にはいり産金が衰退すると仏堂は朽ちていきましたが、黄金山神社は民間の信仰により支えられ今日まで続いています。たびたび野火にあい焼けたため、現在の拝殿は天保8年(1837)に建てられ、神殿は明治時代になってから建てられたものです。 神社の周辺は黄金山産金遺跡として国の史跡の指定をうけ公園として整備されています。国家の繁栄を祈って詠った、大伴家持の「すめろぎの 御世栄えんと 東なる みちのく山に くがね花さく」(万葉集)と刻まれた歌碑を見ることができます。宮城県内唯一の万葉の里で万葉地理の最北限となっています。
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