円通院について>

円通院は瑞巌寺の西隣にある寺で、伊達政宗の孫である伊達光宗の廟所として三慧殿(さんけいでん)が建立され開山されました。三慧殿の四方に回り縁を巡らせた素木の宝形造り屋根は本瓦葺き、正保4年(1647)の建築で、国の重要文化財に指定されています。内部には全面に金箔を施した華麗な厨子が安置され、馬に跨った光宗像が納められています。装飾の図柄には洋バラ、スイセン、ガーベラ、トランプの図柄などヨーロッパ風の模様が刻まれており、キリシタン文化の影響が見られます。
緑に苔むす境内との堂の白茶色のコントラストは見事で、特に新緑や紅葉の時期はとても美しい姿をみせてくれます。
庭園 厨子
苔むす庭石 厨子に安置された光宗像、文武に秀でた名将といわれています

円通院本堂 大悲亭

本堂は萱と瓦葺の二間造りで奥に本尊である聖観世菩薩坐像(松島町指定文化財)を安置しています。もとは光宗が江戸で納涼の亭としていたもので、海路にてこの地に移築されました。名前も円通院本堂大悲亭といい、中では数珠造りを体験することができます。
大悲亭 本堂内部
純和風の佇まいを見せる本堂 赤い廊下と畳敷の部屋がどこか安らげる本堂内部

数珠造り体験 データ

料金  プラスチック 1000円 ガラス 2000円 天然石小 3000円 天然石大 4000円
体験時間 4〜11月 9:00〜16:00 12〜3月 9:00〜15:00
数珠のが完成したら本尊による祈祷をしてもらえます。とてもご利益がありそうですね♪

境内の見所

1万平方メートルの境内には上記の三慧殿、本堂以外に山門、茶室、石庭、池が配されています。円通院には薔薇(バラ)寺という異名があります。これは、伊達政宗の配下であった、支倉常長が持ち帰ったバラが三慧殿の厨子に描かれていることに由来しており、境内にあるバラ園は当時の偉業の象徴として造営されたものです。ここには日本最古の洋バラもあり、初夏のころに満開となり色鮮やかに咲き誇ります。
そのほか、縁結び観音や幻想的な庭園のライトアップなども知られています。

山門 縁結び観音 庭園
山門 縁結び観音 庭園
素朴ながらどこか優美な感じがする萱葺きの薬医門、、本堂とともに松島町の文化財に指定されています。 山門からすぐの所にある縁結び観音、今まで一度も縁のなかった男女にご利益があるそうでうす。周りには沢山のこけし?が奉納されています。 仙台藩江戸屋敷にあった、小堀遠州が作った庭を移設したものといわれています。
秋には紅葉がライトアップされ幻想的な景観が映し出されます。
三慧殿と伊達光宗 おんこ 伊達宗高 並殉死者供養塔
三慧殿 おんこ 伊達高宗 並殉死者供養塔
伊達光宗の廟所三慧殿、光宗は文武の誉れが高い武将でしたが19歳の若さでこの世を去りました。死因には諸説あり幕府によって毒殺されたともいわれています。 庭園の中にひときわ存在感をみせる、おんこの木(イチイ科)。八方睨みの名木と称せられ、樹齢も700年を超えていますが、今なお樹勢の衰えを感じさせません。 宗高は政宗の七男で名君の誉れ高い武将でしたが京都で疱瘡にかかりこの世をさりました。その時家臣10人が殉死し宗高塔を囲むように殉死者塔が立っています。
薔薇(バラ)園 境内の岩穴 食事処
薔薇園 岩穴 料亭 雲外
支倉常長の偉業を象徴して作られたバラ園です。残念ながら撮影日は季節外だったため、咲き誇るバラの姿は納められませんでした。初夏に満開を迎えます。 瑞巌寺との境にある崖の下の穴。凄く気になる存在ですが、危険の札とバリケードで中の様子はうかがえず・・。奥行きがあるようにも見えます。 円通院の境内にある料亭で、比較的リーズナブルな価格でありながら本格懐石料理を味わえます。窓外に見える庭園を見ながらの食事は格別です。

ポケットの中の物語 円通院

円通院への地図
アクセスマップ

円通院 観光情報データ


宗派      臨済宗妙心寺派
山号      白華山
開山      洞水
所在地    松島町松島字町内67
駐車場    なし (車の場合は近隣駐車場を利用)
アクセス    JR仙石線松島海岸駅より徒歩5分
         瑞巌寺隣り

拝観料    大人300円 高校生 150円
         小・中学生 100円
  

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