<松島四大観 扇谷(幽観)について>
扇谷は幽観とも呼ばれ、松島四大観の1つに数えられ眺望に優れたところです。扇谷の名前の由来は頂上から海の方を見たとき景色が扇のように広がるように見えることからきており、眺望の奥に要島・朴島・桂島などの松島に浮かぶ島々を見渡すことができます。
この扇谷へ行くには国道45号線から松島パノラマラインの双観山側の入り口近くにある未舗装の坂を登ったところにあります。駐車場から石段を登っていくと扇谷の全景を見渡せる展望台に行き着きます。
仙台藩領の数々の寺院を開山・中興をした雲居禅師は扇谷の静寂さを愛し座禅堂を建てました。この地には明治時代になるまで慈光院や海無量寺がありました。このことは幽玄の地として文献に残されています。現在では金翅堂(達磨堂)と呼ばれる小堂と岩窟が残るのみとなっています。
周囲にはモミジやケヤキが多くみられ、春は新緑・秋の紅葉の時期には美しく色づきます。
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